変異株に対するワクチン

コロナのワクチンが少しずつ広まってきたのは喜ばしいが懸念される点が出てきた。

大阪で猛威を振るっているイギリス株に対しては1回のファイザーワクチンでも多少の抗体ができる様子。ただし,南アフリカ株・インド株に対しては1回のワクチンで抗体はほとんど出来ていない!

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B1.1.7はイギリス株,B1.351は南ア株,B1.617はインド株

Lancet June 3 2021から

2回のワクチンを終えれば南アフリカ株,インド株にも免疫が出来そうなのは朗報。

ただしオリンピック開催を考えた場合,国内での南ア株やインド株の流行を防ぐには2回の接種が必須。

十分に免疫がつくのは2回目の接種から2週間後くらいと言われているのでそれは1回目の接種から最短5週間ほど。

時間的にオリンピックに間に合わせるのは難しそう。。。

オリンピックでの変異株流入と並行して若者にも大至急ワクチンを打って流行しないことを祈るのみか。

まさに綱渡り!

 

コロナワクチン

先日は某区のワクチン集団接種のお手伝いに行ってきました。

会場へ向かう標識は金属製のちゃんとしたもので道路の標識もペンキで塗られていて半恒久的施設な雰囲気。。。

自分は問診担当。食品・薬剤・化粧品などのアレルギー歴の聴取。アレルギー歴のあるひとは割といるけどアナフィラキシーは20万人に1人。なかなかお目にかかれないかも。

問診は半日で医師一人当たり20人で計算していたようだけど単なるワクチン問診ならもっとこなせるはず。様子をみつつ増やしていくのかな。

しかしワクチンが大量にこなせない一番の律速は注射後の15₋30分間の経過観察。目の行き届くところで患者さんに居てもらうだけなのだがソーシャルディスタンスを保ちつつだと結構なスペースが必要かも。

20万人に1人のアナフィラキシーのためにどこまで準備しておくべきかは考えものか?

5分以内に戻れる場所ならOKとかもう少し緩くてもいいのかも。

数を打つことを優先するのか安全性を最優先にするのか。この辺はお役人さんの判断になるのでしょうか。